ボードゲームで「生活」を。「オーディンの祝祭」レビュー


こんにちは!店長です。


みなさんボドゲ、やってますか?

やれてないよ!という方も、今回はボードゲームのレビューになりますので

少しでも「やってる感」を味わって頂けたらと思います。


今回はこちらをご紹介。


『オーディンの祝祭』

プレイ人数1~4人、プレイ時間は30分×人数の、いわゆるワーカープレースメントタイプの「重ゲー」です。

遊びごたえは文句なしで、テーマも「ヴァイキングの生活」ということで自由度も高い、傑作ゲーム…といわれていますが、まず驚くのはこの箱。とにかくデカイんです。



そのへんにあったお菓子の箱と比べてもこのボリューム。。(ちなみに、箱ごと体重計に載せてみたら3.8キロありました!)


オーディンの祝祭は何をするゲームなのか

オーディンの祝祭は、「ボードゲームの形をした冒険物語」です。(そう書いてある)

プレイヤーは北欧に棲む民族集団「ヴァイキング」になって、狩猟採集から牧畜、船の建造から航海まで…といった、わかりやすくも幅広い日常生活を営んでいきます。

そして、規定のラウンドが終了したとき、その所有物に与えられる得点が高かったプレイヤーが勝利するというもの。

…とにかく、ゲームボードを見せましょうか。



ばーんと。

これで二人プレイ用のセットアップ(拡張入り)です。

いろいろあるので順に見ていきましょう。


まずは中央のボード。

この場所に、手番の選択肢がすべて描かれています。ここに自分のヴァイキングを派遣してアクションを行います。4人プレイではその数なんと60以上。

山行って木切って石掘るもよし

市場で可愛い動物を買って来るもよし

船乗って島に探検もよし。

実質「ど○ぶつの森」では。スイッチ買えなかった私はここでスローライフします。



次に物品タイル

ヴァイキングたちが中央ボードでアクションして採って(獲って)(盗って)きてくれます。大きさもさまざま。基本的には橙色が低レベルで、青に近いほど高級品。このタイルがこのゲームのキーアイテム。





次は一人一枚配られるホームボード。

ヴァイキングたちが中央の広場に待機しています。右には宴会場や船着き場なんかがあって、訓練中のヴァイキングがいたり、捕鯨船やら商船なんかを停めておける。下には牛舎と羊小屋も。

そして左半分には…


物品置き場。

このゲームの大きな特徴は

悩ましさ満点の「タイル配置」。

さきほどお見せした物品タイルたちをここに置いていくことで、通貨やボーナスを得るのです…が


目に付くのは無数の『-1』

これ、全部マイナス1勝利点です。

それが86個、はじめから描かれてます。



このゲームは何をするゲーム?といわれればまずはこう答えます。

『「頑張って点数稼いでね。あ、でもはじめにマイナス86点つけといたよ!」

で始まる、楽しいヴァイキング生活。当面の目標はこのマイナスを埋めきること!』


実際のプレイの流れはこんな感じ!

拠点になるボードと数人の労働者を渡されるも、ついてきたのは大量のマイナス点たち。


「こんなん、どうすればいいの…マイナス埋めるのはわかったけどさ、どうやって点取るのさ?」


はじめてこのゲームに臨み、ヴァイキングの仲間入りをした瞬間の私はそんな気分。

たぶんオーディンやったことなくてこの記事読んでくださっているみなさんもそんな気分。

というわけで。


ここからは最初のラウンドを実際のプレイにそって解説しましょう!今回は二人プレイ!



ゲームは全7ラウンド(ショートゲームでは6ラウンド)。

各ラウンドは12のフェイズで構成されている。

でも心配ない。ほとんどは簡単な処理で、頭を使うのはアクションくらいです。


まずは、①新たなヴァイキング駒1個獲得。

このゲームはラウンドを追うごとに使える駒が増えていくタイプのゲーム。

特別なアクションは必要ありません!





はじめの数ステップ(①②③)はかなりわかりやすい。待機しているヴァイキング駒の左から新しい駒を取れば、その下に現在のラウンドが描かれているし、

そのままオレンジのボックス青のボックスと下に向かって読めば何をすればいいかが一目でわかってしまう!こういう機能性のあるデザインも親切。


続いて武器カード(弓矢や槍、罠など、狩猟に使う道具)を引いたら、ついにこのゲームのメインであるアクションがはじまります。


・素材採り。まずは基本から


まずは木を取りにいこう。山岳いきます」

こんな感じでやりたいアクションに自分の駒を置く。すると…


「山岳タイル」から資源を入手できる。

資源は木材、石、鉱石、銀の四種類。

私が選んだアクションは2列ある山のどちらかの、左から二個を入手するというものだ。



首尾よく木材を二つ獲得。

この木材は船を作ったり、倉庫を建てたりなど、今後点数につながるさまざまなアクションに必要になってくる大切な資源。


そうなるともちろん

「私も木を採りにいきます。」

となるので…



ここは「山岳から資源3個&武器カード2枚」というアクション。当然さっき選んだものより報酬が大きい…となると

写真のように、このゲームでは少し多めに駒をおかなくてはならない。基本的に一番左の列から右に向かって強いアクションになっていて、一番左なら1個、二つ目なら2個…という感じです。(最後の列だけ例外ですが)



・狩りへ。成功も失敗も運次第


そして二巡目。私はさっき手に入れた木材を手に、「狩猟」に挑戦。成功すればタイルが二つもらえるおいしいアクション。


ここでなかなか面白いのが、ワーカープレースメントには珍しい「ダイス判定」があるところだ。

「狩猟Ⅰ」のマスの左上には8面ダイスの絵が描いてあり、その下には「弓矢」と「木材」のマーク。これが示す意味は、

「8面ダイスを振って、出目に等しい数の弓矢と木材を払えたら成功です」

というもの。結果はいかに…!



出目

ダイスは3回まで振れて、毎回その結果を受け入れるか振りなおすかを選べます。(今回は5→8→6で強制的に6でした)


渋い顔をしながらも、手持ちの弓矢カードと木材をすべて払って何とか成功。

見事報酬を獲得しました!

(ちなみに失敗の場合は、補償としてコストとして支払える物品を1個ずつもらえます。)



さらに次のアクション。

選んだのはこの↑マークのアクション。

これは「交易」アクション。

商品のアップグレードができます。

の順)


今回は「3つのタイルを1段階ずつアップグレード」なのでこう!

こうやって品物が変化していくところに、「ヴァイキングの生活はきっとこういう感じなのかなあ」と、想像力が刺激される感じが好きです。



・アクションが終わると収入へ


お互いに駒を使い切り、つぎのラウンドへ…となるところで、収入と食糧供給がやってきます。ここでお互い集めたタイルをボードに配置します。


1ラウンド目はこんな風に置きました。

今回の収入は「2銀」。見えている銀マークの内、最小のものがもらえます。


「色々手に入れたのにこれだけ?」


なんとホームボードに置けるものは

「緑のタイル」「青のタイル」「灰色の特殊なタイル」「銀」「鉱石」のみ。


銀は最後1個1点になるので残しておきたいし、鉱石はそもそも希少です。

ですから交易したり、アクションの報酬として緑以上のタイルを生み出せるかどうかが鍵になってきます。しかも配置にはルールがあって、緑同士は隣接できなかったり銀マークを埋めるには左下からしっかり埋めなくてはならなかったりと、

「マイナス点を埋めたいけど収入も上げたい」というジレンマが発生するようになっているので、かなり悩ましいポイントです。


つぎは「饗宴」フェイズ、労働者がいるゲームではおなじみの食糧供給です。

誰だって食べなければ生きてはいけません。

しかし食えればなんだって良いわけでもない。ヴァイキングはグルメなのだ。

仲間たちを盛大にもてなすこともできないリーダーには誰もついてはこない…


食料供給はこんな風に行います。

ホームボードの右上、宴会場の左端から待機しているヴァイキング駒のすぐ左のマスまできっちり埋めて支払えればOK。埋められなかったら「1マスにつき-3点の罰則」が。(痛い)


使えるものは橙の物品・赤の物品。

同じ色のタイルは隣接NG。さらにはまったく同じ品物が複数ある場合、2個目以降は横幅が狭くなるように向きを変えなければならない…。もし困ったら収入などで得た銀貨を置くこともできるので大体セーフです。食べ物でもてなしきれない分お金で解決、ってことなのかな(笑)



収入のみではない、拡大生産のポイント


饗宴を終えると次は「ボーナス」。


1枚目のようなボーナスマークがボードに描かれているので、二枚目のように周囲のマスをすべて囲ってあげましょう。そうすれば毎ラウンドのボーナスフェイズでその物品や資源がもらえます。以下に早くこのボーナスを手にするかが拡大生産のポイント!


様々なプレイスタイルで発展、エンジンのかかる第二ラウンド以降


ボーナスをもらえば後は次のラウンドに向けていくつか処理を行っておしまい。

ここまでで「準備の第一ラウンド」が終わります。

2ラウンド目からは使えるヴァイキング駒も増えて、やれることも増えてきます。(その分饗宴も大変ですが!)


たとえば集めた資材を使って家を建てたり…



家の右上には勝利点が記されている。マイナスのマスを効率よく埋められれば、得点とボーナスも得られる。




船を造ることもできる。船は「移住」アクションをすることで点数がUPする。


船を持っていればさらに行動の選択肢が増えていきます!



商船があると行える「海外貿易」

ドラゴン船で「襲撃」「略奪」「恐喝」なんてものも…

島のマークは「探検」。なんと拠点を飛び出して島へ!


マン島のように「10点くらいだけど収入が期待できる島」もあれば、

「後半でしか取れないが高得点が得られる島」もある。

これもホームボードと同じように埋めることでボーナスが得られます!

やはり発展ゲームでのボーナスは勝利には欠かせない。


総数190種類の「職業カード」でユニークなプレイを


このゲームをさらに面白くしているのがこれ。


総枚数190にものぼる「職業カード」

もちろんすべてが一枚ずつしかないカード。即時発動のものやいつでも発動できるカードなど様々な効果を持っています。点数もついているのでできるだけ出したいところです…!

(効果処理に困ったらしっかり1枚ずつ解説されたルールブックがあるので安心!)

ゲーム終了はどんな感じ?


なんやかんやで7ラウンド、

「食料ヤバイ!」「島のマイナス埋まらない~どうしよ」なんて良いながら走りきった結果こんな盤面になりました!



ホームボードはしっかり埋めきり、島も少しマイナスが残ってしまったものの良い感じ!

(と思ったら7ラウンド目に追加するヴァイキング駒取り忘れてますね。編集中に気づきました)


これで合計点は100点ちょっとの盤面…良い時は150点くらいです。

しかしすごい人は190点や200点を出すらしく、遊べば遊ぶほど


「次こうしよう」「何がいけなかったんだろう」と

そして「またやりたい!」が押し寄せてくるゲームです。

お店が再開したら一番に4人くらいでプレイしたいゲームの一つなんですねーこれが。


はい。いかがだったでしょうか。

今回は「オーディンの祝祭」のレビューでした。


「生活」をテーマとして、それぞれのアクションにしっかりとストーリーを感じられるタイプの傑作。重ゲーやってみたいという方には是非こういうものまで手を伸ばして頂けたらうれしいなと思います。インストもお任せください!


というわけでこの辺でお別れ。

次回の更新に向けてゲームを遊ぶこととします!お楽しみに!

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